トップメッセージ
中長期に成長する企業グループを目指します。
株主の皆様におかれましては、格別のご⾼配を賜り、厚く御礼申し上げます。
本格的な5G時代に突入
総務省の情報通信白書によると、2019年11月から2021年11月までの2年間で、日本国内のインターネットトラフィックは約2倍に増加しました。世界のデータ通信量は、2030年に現在の30倍以上、2050年に4,000倍以上に達するという予測もあり、日本も引き続き増加すると予想されます。
前政権下の政策により、日本の携帯電話料金プランは主要先進国の中で最も低い水準になりました。ここ2・3年の通信キャリアや販売代理店の業績は、こうした通信料金低下の影響を受けていますが、「高速大容量」「多数同時接続」「超低遅延」を実現する本格的な5G時代に突入すると、インターネットトラフィックが大幅に増加し、通信料金も徐々に回復していくことが期待されます。
デジタル化する社会にお客様をご案内する
少子高齢化という深刻な課題を抱える日本が経済成長を続けるには、最先端のデジタル技術の活用が不可欠と言われています。
2023年の総務省調査によると、日本における電子行政サービス（電子申請、電子申告、電子届出）の利用率は35％にとどまり、以前より上昇しているものの諸外国と比べて低い水準となっています。電子行政サービスの利用拡大を図るため、総務省ではマイナンバーカードの普及に向けた様々な政策を実施しています。その一環として、2022年7月から2023年3月の間、全国キャリアショップでは約284万件のマイナンバーカード申請のサポートを行い、そのうち当社直営キャリアショップにおきましては約11万件のサポートを行いました。ショップスタッフのサポートにより10分ほどで手続きが完了し、お客様からは大変好評でした。
現在、行政主導でスマートフォンへのマイナンバーカード機能搭載の検討が進められており、最新のAndroidスマートフォンでは一部機能を利用できるようになりました。2025年以降はさらに機能が拡充し、スマートフォンだけで本人確認ができるようになる見通しです。今後、マイナンバーカードと健康保険証や運転免許証の統合が進む等により利便性がさらに向上すると、スマートフォンを軸に社会のデジタル化が急速に進むと予想されます。今後も、スマートフォンは日常生活のさまざまな場面でますます欠かせないデバイスになり、キャリアショップはお客様をデジタル社会にご案内する貴重な拠点になっていくと考えております。
当社グループでは、ミッションである「素敵な未来を」を胸に未来を⾒据え、⾰新的なサービスをご提案できる⼈材を育成し、中期定性目標の達成に向けて取り組んでまいります。
株主の皆様には、今後もより⼀層のご⽀援と同時に末永いお付き合いをお願い申し上げます。
2024年4⽉
代表取締役会長
⻄川 猛